2012-01-01から1年間の記事一覧

再訪3ー731部隊

10月2日、ガイドと9時半にホテルのロビーで待ち合わせ、朝からいきなり、731部隊の旧跡を訪問することにした。その施設の正式名は「侵華日軍第七三一部隊旧跡」という。この2月に一度訪問しているので、私は2回目だが、妻は初めての訪問である。 その施設の…

松花江ー瀋陽日記

秋口の松花江の趣は、冬とはかなり違っていた。 冬の凍てつく寒さの中で凍った川面が夕日に輝いていたが、今はさわやかな秋風とともに、さざ波が立っている。遊覧船が停泊しているが、客が無いからなのか、出発時間にまだ間があるからかいっこうに動き出しそ…

再訪2ー瀋陽日記

太陽島は松花江の中州の島の一部にあり、広大な森林公園といった風情である。入場料の1人30元は致し方無いとして、園内遊覧の電気自動車の代金が1人40元というのは少し高いかなと思われる。だが実際に乗ってみて、これだけの距離を徒歩で歩いた日には半日以…

再訪ー瀋陽日記

哈爾浜を再訪した。「島」の問題で日本人旅行客が皆無に近い中で、果たして観光旅行ができるものかと多少の不安もあったので、現地ガイドと車の借り上げをした。10月1日半日と10月2日全日の予定で、乗用車の借り上げ賃1000元、ガイド料450元であった。 ガイ…

香川ー瀋陽日記

この映画のロケ地を調べるのに時間がかかった。徽州(旧称新安)と記されていたのだが、昔見た記憶だけがあって、現在の道路地図ではなかなか探し当てられなかった。結論を先に言うと、景勝地黄山の近くにある安徽省黄山市のショー県(漢字が探せない)にあ…

香川ー瀋陽日記

香川照之が中国映画に出演していた。霍建起監督の「暖」(『故郷の香り』)(2003年制作)である。主人公暖(nuan)の聾者の夫の役である。言葉が通じないもどかしさと妻や娘に対する愛情をきめ細かに演じていた。 実はこの作品はNHKの中国語講座の教材として知…

デモー瀋陽日記

9月18日は「柳条湖事件」の起こった日である。勿論、関東軍の謀略によって惹起された事件であることは歴史的事実である。 瀋陽にはそれを記念する「9・18歴史博物館」があって、毎年、この日の9時18分に凡そ3分間、サイレンを鳴らして、記念行事を行う。 「国…

デモ−瀋陽日記

先程、瀋陽のデモは静かだったと書き終わったところに、ハクサンから電話があった。警察から連絡があって、明日は外出を控えるようにとのことだった。「明日は9・18で記念の行事が予定されているが、不測の事態もありうるので、身の安全を守るため、外出は控…

歴史−瀋陽日記

デモ 昨日16日はじっと中国全土の様子を伺っていました。北京や成都、南部の都市ではかなり激しいデモがあったようですが、瀋陽は大人しいものでした。ある人が撮った動画によると、デモの参加者は50人ほど、その両側を警察官が2列に囲んで(サンドイッチに…

歴史ー瀋陽日記

島の問題で、ネットや日本のニュースなどは中国の対日抗議デモ80カ所で5万人参加で行われたともいっている。しかし、昨日の中国のテレビニュースなどには殆どその問題は出てはいなかった。大きく取り上げていたのは、香港のテレビ局で、台湾のテレビ局も視聴…

コスプレ−瀋陽日記

瀋陽にもコスプレの波は届いていた。 この日は、日本語教師の例会で市立図書館に行っていたのだが、地下鉄で図書館に向かう途中で、195cm程はありそうな長身の男性が、異様な姿で私の前を歩いていた。髪は銀色に染められ、コスチュームも戦闘スタイルでばっ…

大使ー瀋陽日記

尖閣諸島に領有に関する歴史的経緯について政府見解は次のようになっている。「尖閣諸島は、1885年以降政府が沖縄県当局を通ずる等の方法により再三にわたり現地調査を行ない、単にこれが無人島であるのみならず、清国の支配が及んでいる痕跡がないことを慎…

大使ー瀋陽日記

丹羽大使の解任が既定のこととなって、もう2週間ほどになるが、私には納得のいかないことが多い。 事の発端は、6月7日、イギリスの有力紙フィナンシャル・タイムズに掲載された、丹羽大使のインタビューの内容にある。 石原慎太郎・東京都知事の進める尖閣諸…

威海ー瀋陽日記

誕生祝い 二日目は、俊君の祖母の誕生祝いに参加させて貰うことになった。 祖母とは父方の祖母なのだが、父は次男で長男と三男共々、同じ村で生活している。長男家と三男家はどちらも林檎農家で、幹線道路から村の小径に入ったところは、林檎園に接していて…

威海ー瀋陽日記

今回招待してくれた二人は、威海の出身で、彼の方は威海の郊外の農村の出身であり、彼女の方は市内の卸売りを仕事にしている家庭の出身である。この二人の接点は高校である。市内の有名校二中の同級生であり、私との接点は神戸の日本語学校である。 事前の話…

山東2ー瀋陽日記

昨日、瀋陽に着いた。4泊5日の山東の旅はとても有意義であった。 順序は逆になるが、昨日の飛行機便のことから始めよう。俊●&夢○様 先程、17時過ぎに学校の宿舎に無事に着きました。 青島の空港で12時55分に検札があって、13時過ぎに飛行機に乗り込んだので…

山東ー瀋陽日記

今日から山東省への旅に出る。神戸時代の日本語学校の学生が招待してくれた。日新戦争時に名前が知られた威海衛(威海)、煙台、青島などの山東半島の主だったところを巡る予定をしている。時間があれば、曲阜などにも行ってみたかったが、距離的にはかなり…

カメラー日本日記

友人のブログを見ていて、そのプロはだしのカメラ技術を目にして、良いカメラが欲しくなった。丁度、今のカメラの液晶面が傷ついたのもきっかけだが、もう少し人に見せられる写真を撮りたいと思っていたこともその理由だ。 近くのk's電気に行くと、いろんな…

五輪ー日本日記

劉翔のラストランを見て感動した。 ロンドン五輪を連日見ていて、多くの感動的なものを目にしたのだが、一番印象に残ったのは、劉翔のラストランであった。劉翔はアテネ五輪の110mハードルで金メダルを取り、中国の英雄として北京オリンピックでの活躍が期…

便りー日本日記

フェイスブックのアクセスがあって、何人かの人に友達としての通信を試みた。まだ、このサイトの活用方法が分からないのだが、今年大学に入った教え子達の元気にしている姿などがUPしている写真などで確認できた。それぞれに大学生活を楽しんでいるらしい姿…

大聖堂ー日本日記

ケン・フォレストの『大聖堂』を読み終わった。舞台は12世紀初頭のイギリス・ウェールズのキングスブリッジである。日本で言えば、藤原摂関政治の末期に当たる頃だろうか。中世的な舞台設定と人物設定の中で、近代的な恋愛感情や復讐譚に満ちていて、読むも…

畏友3ー瀋陽日記

今回の訪問のメインは鯛釣行である。朝5時に起床し、5時20分頃にはK氏の船で鳴門海峡に向かった。8月6日は17日の潮・中潮で鳴門海峡の潮の南流から北流に変わるのが6時前とのことで、北流が瀬戸内に流れ込む開口部に当たる場所に幾つかの鯛釣りのポイントが…

畏友2ー日本日記

K氏は無類の工夫家でもある。この数年来、自宅の庭で桃、杏、スモモ、イチジク、ブラックベリー、ブドウ(デラウエア)などの果樹を無農薬で美事に栽培し、その苦闘(快樂?)の日々を、ブログで配信してくれている。さらに、無農薬の野菜、イチゴ、メロン…

畏友ー日本日記

畏友というのは、多分に外交辞令的な響きがあるのだが、この夫婦は文字通り、畏友と言うべき人びとである。 今回の帰国の中でも最も楽しみにしていたことの一つが、このKさん宅の訪問である。Kさん宅は鳴門教育大学の近くのログハウスなのだが、何と、その…

会うー日本日記

帰国して是非したいことの一つに、神戸での教え子に会うことがある。山東省の出身の二人は、来日3年目で、念願の国立大学に合格し、今は晴れて、花の大学生活を送っている。二人は高校の同窓で、親が認め、将来を誓った仲でもある。 その二人から、是非、山…

ゴルフー日本日記

友人と約束していたゴルフに行った。全く6か月ぶりに握るクラブであったので、前半は全く無茶くちゃであった。特にひどいのは、アプローチとパットである。3オン4パットと言った場面が多かった。だから前半は62の大たたきをした。ま、友達とやるのだから…

帰国ー日本日記

7月25日に日本に戻った。 主な帰国目的は、歯の治療や皮膚のケア、かかりつけの医者での検査など身体のオーバーホールが目的なのだが、一方ではパソコンのメンテナンスも兼ねている。パソコンの工房に持っていったら、2週間は必要とのことで、この文章は元の…

連覇ー瀋陽日記

昨年に続き、今年も「海外高校生による日本語スピーチコンテスト・国際大会」で最優秀賞に輝いた。2年目となると、私たちにとっても、とてもプレッシャーだったのだが、選ばれた学生はそれを撥ね退けて、連続1位を勝ち取ったのだ。 ここの学生たちの、あるい…

甘味3−瀋陽日記

写真:雪見大福に挑戦する二人 この二人がこの日の午後から半日付き合ってくれた。二人 とも理系で、勿論日本の大学に進学希望である。 忙しい時間(なぜなら、ほとんどの学生は土日も塾に通っているのだから)を割いて、案内してくれたのだ。 (伊勢丹にて…