2012-01-01から1年間の記事一覧

甘味2−瀋陽日記

前回の写真の1枚目はマンゴーの切り身をホワィトクリームでくるみ、それをさらにクレープのようなもので包んだもの。一人分が約20元(280円)ほどである。また、2枚目は、始めに付きき出しのような形で出された小豆(紅豆)のなかに栗やクルミなどが少し(フ…

甘味ー瀋陽日記

本当のところは、スィーツと書くべきなのだが、漢字2文字の趣味で「甘味」とした。 学生と話をしていて、私の好物が「大福」だということを話すと「じゃ、スィーツの店へ行きましょう」と言うことになった。2週間ほど前に約束して、土曜日の午後に出かけた…

長春8−瀋陽日記

同徳殿を出ると、前には日本式庭園が広がっていた。瓢箪池の中には錦鯉や金魚が泳いでいる。中国人のカップルが写真を撮っている。 その池の向こう側には「建国神社」の跡地があり、日本から分祀したご神体(3種の神器)を格納する防空壕が側にあった。 溥…

長春7ー瀋陽日記

写真で見えている正面入り口は、実は、観覧ルートの出口になっていた。競馬場、温室と見て回って、いよいよメインの建物群に入ろうとしたところが興運門であった。音声ガイドで、この時計が9時10分で止まっているのは偽満州国の崩壊の日の時刻にちなんでだと…

長春6−瀋陽日記

時間はあるのだが、なかなか書く気にならなかったとでもいうべきか、前々回から数えてもう1週間になるので、急いで、長春の話も仕上げておこうと思う。 ホテルから「偽満皇宮博物院」までは歩いて行ける距離だとみていたが、慣れない土地でもあるのでタクシ…

長春5−瀋陽日記

長春の第1日目はほとんど「偽満皇宮」の見物に費やされた。 駅頭に立った時、一種の既視感に捕らえられた。瀋陽や大連の駅で感じたものと似ている何かだ。それは、一定の広さがありながら、ほとんどが駐車場に変わっていて、その周辺の道を縦横無尽に走る車…

長春4−瀋陽日記

広大な敷地に、これほど多くの木立を残しているのだから、その一角で、猛獣の射殺が行われたとしても不思議ではないのだと思わせる情景だった。『ねじまき鳥クロニクル』を書くに当たって、村上春樹は中国東北の旅を行っているが、この長春に足を運んだとき…

長春3−瀋陽日記

後日、妻に話すと言下に『ねじまき鳥クロニクル』と返ってきた。概して、村上の小説の題名は風変わりで記憶に残りやすいものなのだが、この時ばかりは、ずっと喉に引っかかっていてなかなか出てこない言葉のようだった。 動植物園について入場しようとして、…

長春2−瀋陽日記

新民大街を南下し、新民広場から東に向かう旧官庁街には、次のような建物が並んでいた。 偽満軍事部(吉大一院)、偽満国務院(吉大一院)、偽満経済部(吉大医学部)、偽満司法部 、偽満交通部、偽満総合法衙、偽満興農部(東北師範大学付属中学)、偽満文…

長春ー瀋陽日記

長春は美しい街だ。何と言っても、緑が多い。街の至る所に公園があり、町のロータリーまでがこんもりした緑に覆われている。6月23日(土)の朝方は雨模様だったが、9時頃からは雨も上がって曇り空に変わってきていた。雨に濡れた6月の緑が輝いていたからだ…

婚礼2ー瀋陽日記

新郎は空軍の将校で地上勤務であるとのこと、新居は新婦の勤務先に近いマンションに決まっているそうだ。勿論結婚後も二人の職場が変わることはない。参加した同僚から、「制服姿の軍人が思ったより少ないね」との印象だったが、それでも、司会者や要所にい…

婚礼ー瀋陽日記

同僚の中国人教師の結婚式に招かれた。朝8時50分に地下鉄21世紀大厦駅前で送迎バスに乗って行く予定なのだが。またまた、時間の思い違いで、1時間早く着いてしまった。勿論誰もいなかった。一度引き返して、出直した。バスは40分ぐらいで会場の蘇家…

病院2−瀋陽日記

私の怪我で一度に座が白けてしまって、同僚の皆には申し訳ないことをしたのだが、「大事を取って」近くの病院で手当てをしてもらうことになった。中国の先生の車に乗って、すぐに「中国医科大学盛京病院」に向かった。病院には車が立錐の余地もないほど並ん…

病院ー瀋陽日記

1週間近い間、ネットが不調の状況が続き、しかも、近くの高速道路の工事現場の影響なのか、旧来のネットでのアクセスが全くできない状況が続いた。新しい光ファイバーのラインは復旧したが、旧のものは相変わらず動かなかった。ただ、時には動いたりしていた…

現場ー瀋陽日記

ここ1週間ほどは、yahooなどのネットのアクセスが非常に悪い状態が続いた。そのため、普段のメールのやり取りにも不自由する状態になってしまった。 前置きはさておき、皇姑屯事件=張作霖爆殺事件の現場を探してみた。それというのも、新田次郎の『マンチュ…

詐欺ー瀋陽日記

今朝、メールを開いたら、英文のメールが目に飛び込んできた。私達の会の一員の名前であった。 ≪今、インドネシアのジャカルタに家族と旅行に来ているが、ホテルの近くの公園で強盗に遭って、財布、鞄、携帯などを取られてしまった。幸いパスポートは身に着…

朗報ー瀋陽日記

朗報は何時でも嬉しい。ましてや、自分が多少なりとも力を入れたことであればなおさらである。今年は長春の東北大会で1位と3位を獲得した3年男子と2年女子が、北京の決勝大会に参加した。結果、今度は逆転して、2年女子が1位に3年男子が2位になった。1位の2…

針槐ー瀋陽日記

アカシア=針槐 アカシアの花が満開である。1週間ほど前に咲き出して、今はすでに散り始めている。この街路樹のアカシアは、調べてみると、ほとんどすべてニセアカシアであるそうだ。「アカシアの大連」のアカシアもこれであり、アカシアの蜂蜜と書いてある…

文化祭ー瀋陽日記

「日本語文化祭」と称する集いを計画し、進めている。私がではなく、学生達がであるが。この地の大学生達が中心になって日本語にまつわる様々な出し物を競い合う。そこに高校生ながら私の学校からも参加させてみることにした。 本番は中国医科大学で行われる…

文字ー瀋陽日記

暫く、このブログに記事を書かなかった。時間がなかったせいもあるが、主には、このパソコンの文字のせいである。というのは、キーボードの左3分の1ほどが、意図しない動きをするからである。特に「D」と「R」がひどい。「で」と打つと、2回に1回(時には3回…

銃2ー瀋陽日記

Sさんとは、私達の同業者なのだが、あまり教師臭くない。むしろ、教師とは真反対の人と言っても良い。 これも、Sさんのフィリピンでの話である。 1週間に2回は、近くのカジノに出入りしていたSさんは、博打ごとでは負けたことがないと豪語していた。幾分法…

銃ー瀋陽日記

急に「銃」の話になったのには、理由があるのだが、今はさておいて、ことはフィリピンでの話である。商用で出かけていたSさん、仕事を終えた後のキャバレ-でのこと、ホステスに囲まれて大騒ぎをしていたところへ男が近づいてきていきなり胸ぐらを掴んだ。ホ…

山海関2ー瀋陽日記

今日は写真特集。九門口長城を後にして、我々7人乗りワンボックスカーに8人乗った一行は「天下第一関」を目指した。8人乗りになったのも、意外な理由からだ。当初は運転手と我々6人の予定であったが、運転者と車の所有者が異なるため、車の所有者が不安がっ…

山海関ー瀋陽日記

山海関=天下第一関は遼寧省と河北省の省境をなしている。5月1日のメーデー(国際労働節)を軸にした連休(4/29〜5/1)の間に本校にいる日本人教師5名と案内役の学生1名の計5名でこの山海関へ出かけた。 ここは有名観光地ではないので、『地球の歩き方ー中…

弁論ー瀋陽日記

瀋陽市弁論大会、東北地方弁論大会と2つの大きな弁論大会があった。どちらも好成績を収めたが、2年目となると、感動よりも、義務感を果たした感が強い。瀋陽市の大会は例年の2年生と新たに3年生の1名が加わっての出場だったが、2年生の1名、3年生の1名の本校…

桜ー瀋陽日記

土曜日の授業は、大変やりにくい。と言うのも、ここ瀋陽でも遅まきながら「ゆとり教育」の波が押し寄せ、公立の学校は土日休業となった。だが、私の学校は半分ほどの学生が残って、授業を受けている。理由は、高校3年生は受験直前だから当然残るとしても、…

行進ー瀋陽日記

昨年も見た、行進とラジオ体操のコンテストを今年も見た。午後から強風が予想されるため、午前中の2時限ほどで全6学年の競技を終えた。何度見てもやはり行進は威風堂々とした隊列ぶりであった。学年が上がるにつれて、立ち居振る舞いが堂に入ってくる。去年…

桃花ー瀋陽日記

瀋陽には春がなくて、冬と夏が直結している。 中国人の日本語の先生がいっていた。確かに、この4,5日で急に暖かくなって、街路樹として植えている桃の花が一斉に咲き出した。気温も一昨日など20℃を超えていたようだ。 (写真:赤も白も桃の花) 赤い桃の…

寒暖ー瀋陽日記

この地は寒暖の差が激しい。1週間前の夜は零度だったのに、現在(7時半)は13度もある。このまま行くのなら良いのだが、また時折ぶり返して、急に寒くなったりする。そのせいか、周りに風邪気味の人が多い。寝具の重ね方が難しいのである。わたしも例に漏れ…

始業ー瀋陽日記

大学の入学式に次いで、授業が始まっているらしい。ある大学から、2人の報告があった。入学と同時に、すぐ、日本人学生と友達になったと言う報告や、別々の学校で教えていた学生が同じ学科の同じクラスになった(世間は狭い)という報告もあった。 どれも嬉…